リハビリテーション|永冨記念病院


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施設基準

○運動器Ⅰ

診療体制

○PT6名 ○リハ助手1名

運動器リハビリテーション

「運動器」とは、身体機能を担う筋・骨格・神経系の総称であり、筋肉・腱・靭帯・骨・関節・神経・脈管系など、身体運動の関わる組織・器官のことです。運動器の疾患は、直接生命の危険に至ることは少ないですが、運動器の異常が身体の動きや動作に影響を与え、外出・仕事などの日常生活動作が困難になったり、寝たきりに繋がったりと生活の質 (QOL)が低下しやすくなります。それを防ぐため障害が生じた際に、理学療法士が介入し、身体機能の改善や生活・社会参加場面へ繋げられるようお手伝いをします。

主な対象疾患に対するリハビリ

運動器疾患
脊椎圧迫骨折・脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア・大腿骨頚部骨折・上肢骨折・下肢骨折・変形性関節症・頚椎症・靭帯損傷・腱損傷・肩関節周囲炎・リウマチ・脊髄損傷など

■脊椎疾患
レントゲンやMRI、造影剤検査等を行い痛みや痺れなどの神経症状の原因を確認します。温熱療法やストレッチ、筋力強化などの運動療法を主に行います。痛みの軽減をはじめ、身体機能の改善や自立した日常生活、社会参加支援等を目標としています。生活していく中で身体に負担がかからないよう動作の指導を行っていきます。

■骨折などの外傷性疾患
事故などでの骨折をはじめ、高齢者に多い大腿骨頚部骨折・撓骨遠位端骨折や脊椎圧迫骨折などを対象に保存(装具)療法・外科的治療後それぞれにあった方法で、受傷後早期よりリハビリを行い、徐々に歩行練習や日常生活動作練習を進め、退院へ繋げていきます。

■変形性関節症 膝関節や股関節などの人工関節置換術後
保存的治療または、外科的治療後において疼痛緩和、関節可動域の獲得、筋力をつける運動などを行います。関節を動かす運動や筋肉を鍛える運動を通して関節機能を回復させ、歩き方の指導を含めたリハビリ、入浴や家事などの日常生活動作及びホームエクササイズなどの指導を行っていきます。

■肩腱板損傷
「肩が上がらない、痛みが常にある」などの症状の方に対し、物理療法や徒手療法や運動療法などを行い、疼痛の除去、再発防止と機能回復を図ります。また手術を行われた場合も術後早期よりリハビリを行っています。手術を受けられた方は、手術翌日よりスケジュールに合わせて訓練を進めていきます。術後は3~4週間装具をつける方がほとんどで、退院後も外来リハビリテーションにて、日常生活や社会復帰できる様支援していきます。

リハビリテーション科の特徴

■徒手療法
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■運動療法
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■物理療法
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■各種検査
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リハビリテーション科では、出来る限り早期に家庭復帰や社会復帰をして自立した生活を営めるように、医師の指示のもと理学療法士によって受傷、または手術直後の急性期治療から退院前の家屋調査や退院後の外来リハビリテーション、要介護被保険者においては、介護保険サービスへの円滑な移行が行える様支援を行っています。
当院では一般的な物理療法(温熱・電気・牽引)をはじめとして、徒手療法による疼痛緩和や関節運動の獲得、運動療法なども積極的に行っており、良好な結果が得られています。